横浜みなとみらい観光で見落としがちなのが、電車やバスの交通費です。
一回ごとの運賃は数百円でも、1日観光すれば気づけば1,000円を超えることも少なくありません。
特に、子どもを連れてのお出かけは大人だけの旅行とは違います。
- 「もう歩きたくない」と言われてルート変更。
- 急に「トイレに行きたい」と言われ途中下車。
- 予定にない場所をリクエストされる。
こうした“想定外”は日常茶飯事。
子どもに合わせて予定を変えられる柔軟さが、親にとって何より大切です。
その問題を解決してくれるのが1日乗車券(フリーパス)。
バスや地下鉄が乗り放題になるため、
- ルート変更や寄り道がしやすい
- 交通費を抑えられる
という大きなメリットがあります。
予定外のルート変更が発生しても、追加料金を気にせず安心。
さらに、ベビーカーを押して歩く距離が少なくなり、体力の消耗も防げます。
観光施設の割引やショップの優待が付く券種もあり、お得に楽しめます。
本記事では、横浜市営交通を中心に、JRや東急など各社が発行する1日乗車券をわかりやすく整理しました。
子連れ旅行で、どのチケットを選べばいいのかをわかりやすく解説します。
- 横浜市営交通の1日乗車券の種類と料金
- みなとぶらりチケットの特徴
- 沿線各社のお得な乗車券
- 子連れ観光におすすめの選び方
- お得に活用するための注意点
1. 横浜市営交通の1日乗車券

横浜市内でお得に移動したい人向けのチケット。
横浜駅・桜木町・関内あたりを起点に、市内をバス・地下鉄でまわる人にオススメです。
- 市営バス1日乗車券
-
- 料金:大人 600円/小児 300円
- 利用範囲:市営バス・横浜交通開発バス全線
- 購入方法:アプリ「my route」/バス車内(IC)/横浜駅東口バス券売機
- 注意点:他のバス事業者の1日乗車券との重複に注意。
- 市営地下鉄1日乗車券
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- 料金:大人 740円/小児 370円
- 利用範囲:地下鉄ブルーライン・グリーンライン全線
- 購入方法:地下鉄各駅券売機/事務室/アプリ「my route」
- 市営地下鉄・バス共通1日乗車券
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- 料金:大人 830円/小児 420円
- 利用範囲:市営地下鉄全線+市営バス全線
- 購入方法:地下鉄各駅券売機/事務室/アプリ「my route」
通常料金との比較
バス:1回の乗降で220円(大人)なので、3回以上乗降する場合には検討してみてください。
地下鉄:1回の乗降で210円〜560円(大人)です。長距離の往復や頻繁に乗降するようならあると便利です。
12歳未満:大人の半額
6歳未満:保護者1人につき2人まで無料。
1歳未満:無料。
2. 観光特化型の1日乗車券

「みなとぶらりチケット」シリーズは交通費の節約だけでなく、観光施設などの優待が付くのが最大の特徴です。
- みなとぶらりチケット
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- 料金:大人 700円/小児 350円
- 利用範囲
- 地下鉄ブルーライン:横浜〜吉野町
- 市営バス・神奈中バス:対象エリア内
- みなとぶらりチケット ワイド
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- 料金:大人 750円/小児 380円
- 利用範囲
- 地下鉄ブルーライン:横浜〜吉野町+新横浜
- 市営バス・神奈中バス:対象エリア内
- EXみなとぶらりチケット
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- 料金:大人 700円/小児 350円
- 利用範囲:ワイドと同じ
- 注意点:新幹線利用者限定(スマートEX/エクスプレス予約)
3. 沿線から横浜に来る人向けのお得な乗車券

ご自宅の最寄り駅から横浜までの往復+みなとみらいフリー区間をセットにできるのが沿線各社のきっぷ。
みなとみらい線は1日乗車券の提示で特典あり。
観光と合わせて使うとお得度アップ。
👉 特典のある乗車券について【みなとみらい線】
👉 優待特典の内容【みなとみらい線】
京急線ユーザー向け
横浜1DAYきっぷ
- 料金:発駅により異なる
- 利用範囲
- 京急線:横浜〜上大岡
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 市営地下鉄:横浜〜上大岡(蒔田・弘明寺は除く)
- 市営バス・神奈中バス:指定路線(BAYSIDE BLUE/あかいくつ含む)
- 購入方法:京急線各駅(泉岳寺駅を除く)
みなとみらいきっぷ
- 料金:発駅により異なる
- 利用範囲
- 京急線:往復(横浜駅まで)
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 購入方法:京急線各駅(泉岳寺駅・横浜駅を除く)
相鉄線ユーザー向け
相鉄発みなとぶらりチケット
- 料金:発駅により異なる
- 利用範囲
- 相鉄線:往復(横浜駅まで)
- みなとぶらりチケット対象エリア
- 購入方法:相鉄線各駅(横浜・湘南台・新横浜を除く)
相鉄MMチケット
- 料金:発駅により異なる
- 利用範囲
- 相鉄線:往復(横浜駅まで)
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 購入方法:相鉄線各駅(横浜・新横浜を除く)
東急線ユーザー向け
東急線みなとみらいパス
- 料金:発駅により異なる
- 利用範囲
- 東急線:往復(横浜駅まで)
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 購入方法:東急線各駅の券売機(横浜駅・世田谷線・こどもの国線は除く)
- 注意点:東急線内で途中下車不可
東急線みなとみらい線ワンデーパス
- 料金:大人 1,220円/小児 610円(Q SKIP限定大人 1,190円)
- 利用範囲
- 東急線:全線
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 購入方法:PASMO対応券売機/Q SKIP(デジタルチケット)
横濱中華街 旅グルメきっぷ
- 料金:大人 3,300円/小児 2,200円
- セット内容
- 東急線:全線
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 中華街など指定店舗で使えるお食事券
- 購入方法:東急線各駅の窓口(世田谷線・こどもの国線を除く)/Q SKIP(デジタルチケット)
- 注意点
- 食事券は1店舗・1名のみ利用可能
- 混雑時は待ち時間あり、優先権なし
JRユーザー向け
ヨコハマ・みなとみらいパス
- 料金:大人 530円/小児 260円
- 利用範囲
- JR 根岸線:横浜〜新杉田
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 購入方法:モバイルSuica/券売機/みどりの窓口
- 注意点:モバイルSuicaで購入できるのは大人用のみ
西武線ユーザー向け
西武横浜ベイサイドきっぷ
- 料金:発駅により異なる
- 利用範囲
- 西武線各駅〜東京メトロ副都心線接続駅:往復(小竹向原・池袋・西武新宿)
- 東京メトロ副都心線:乗り降り自由(小竹向原〜渋谷)
- 東急東横線:往復(渋谷〜横浜)
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 購入方法:西武線各駅(小竹向原・池袋・西武新宿など一部除く)
東武線ユーザー向け
東上横浜ベイサイドきっぷ
- 料金:発駅により異なる
- 利用範囲
- 東上線・越生線発駅〜池袋:往復
- 東京メトロ副都心線:乗り降り自由(和光市〜渋谷)
- 東急東横線:往復(渋谷〜横浜)
- みなとみらい線:全線(横浜~元町・中華街)
- 購入方法:東上線・越生線各駅(池袋〜和光市間・寄居・越生は除く)
いずれもご自宅の最寄り駅から横浜までの往復+みなとみらい周辺のフリー区間がセットになっているのが特徴。
ただし、バスで市内を広範囲に移動するなら、横浜市営交通の1日乗車券の方が便利です。
4. 子連れ観光におすすめの選び方

子ども連れのお出かけは、予定通りにいかない前提で考えると安心です。
チケット選びのポイントは、移動手段、観光予定の範囲に加えて、どれだけ柔軟に動けるかです。
- 市営バス1日乗車券
みなとみらいや元町・中華街エリアはバス網が細かく、歩く距離を減らしたい子連れに便利です。
ベビーカーでの移動が楽になるのが利点。 - 市営地下鉄1日乗車券
雨天でも移動しやすく、トイレやエレベーター設備が整っているのが安心。
乗車時間が短く、渋滞にハマらないのも利点。 - 共通1日乗車券
バスと地下鉄の両方に対応できるため、広範囲の移動や不意なルート変更に対応しやすい。 - みなとぶらりチケット
割引特典が多く、家族で割引を使うとお得。
三溪園など少し離れたエリアも行けるのが嬉しい。
5. チケット付きホテル・観光体験も便利
横浜観光をさらに快適にするなら、宿泊+チケットがセットになったプランや、事前に予約できる体験チケットもおすすめです。
ホテル宿泊+チケット付きプラン
チェックイン時にチケットを受け取れるので、現地で購入する手間がなくスムーズに観光をスタートできます。
交通費の心配を減らし、家族で観光を満喫したい方にぴったりです。
体験チケットの事前購入
観光スポットによっては、当日購入よりお得に利用できる前売り券が販売されていることもあります。
事前に購入しておけば、当日の手続きがスムーズになり、子連れ観光でも予定を立てやすく安心です。
まとめ
横浜観光に使えるお得な乗車券は、横浜市営交通だけでなく各鉄道会社のものまで含めると十数種類にのぼります。
子どもとの旅行は予定変更がつきもの。
1日乗車券を持っていれば、追加料金を気にせず、観光施設の割引も受けながら、体力の消耗を防いで動けるのが大きな魅力です。
- 市内観光中心なら「市営交通1日乗車券」
- お得な観光・ショッピングには「みなとぶらりチケット」
- 沿線から訪れるなら「鉄道各社のセット券」
せっかくの横浜みなとみらい観光。
1日乗車券を活用して、交通費に気を取られずに、安心して子どもとの時間を楽しんでください。

